「想像力がないんですか?」という映画館主(5)「朝日のあたる家」

見廻りくま

2013年12月23日 19:50



 映画というのはテーマや意図がある。

 プロであれば、それが何であるかを見抜き。

 そこに到達しているかどうか?を見極める。

 例えれば東京から大阪に行きたいのか? 北海道に行きたいのか?

 それが無事に到着しているのか?を見つめる。

 到着してなければ、映画として完結していないということ。

 批判の対象となる。

 だが、大阪が目的なのに「それでは沖縄に行けない」という批判は間違い。

 目的地でないところに「行っていない」というのは批判にはなりえない。

 その館主がいうのは、まさにそれ。

 黒澤明監督がよくいった台詞だが、

 「僕は赤い絵の具を使って絵を描いたのに、緑がないと批判する評論家がよくいるんだよ。

 ほんとバカだね?」

 その館主はそのタイプなのかもしれない。

 映画スタッフは命がけで映画を作る。

 映画館はその映画を観客に届ける。

 大手映画館チェーンなら上から言われる映画を上映するだけだが、

 単館は館主が自分の目で見て映画を選び

 気に入った映画を上映する

 その人のセンスや好みが反映される。

 ほとんどの館主は「観客が喜ぶ、素晴らしい映画」を上映しようとする。

 「映画を観る力」が必要だ。

 もちろん、好き嫌いはあるだろう。

 しかし、映画のテーマや本質を理解せず。

 当て外れな批判しかできないのでは、「映画を観る力」があるとは言えない。

 駄目というなら駄目で、ないものねだりではなく。

 映画の方向性を見抜いた上で足りないものを指摘するのが「見る目」だ。

 と真面目に考えていたら

 後日。友人が、笑いながらこういった。

 「その館主は****なんだよ!」

 (つづく)




関連記事