「想像力がないんですか?」という映画館主(5)「朝日のあたる家」
映画というのはテーマや意図がある。
プロであれば、それが何であるかを見抜き。
そこに到達しているかどうか?を見極める。
例えれば東京から大阪に行きたいのか? 北海道に行きたいのか?
それが無事に到着しているのか?を見つめる。
到着してなければ、映画として完結していないということ。
批判の対象となる。
だが、大阪が目的なのに「それでは沖縄に行けない」という批判は間違い。
目的地でないところに「行っていない」というのは批判にはなりえない。
その館主がいうのは、まさにそれ。
黒澤明監督がよくいった台詞だが、
「僕は赤い絵の具を使って絵を描いたのに、緑がないと批判する評論家がよくいるんだよ。
ほんとバカだね?」
その館主はそのタイプなのかもしれない。
映画スタッフは命がけで映画を作る。
映画館はその映画を観客に届ける。
大手映画館チェーンなら上から言われる映画を上映するだけだが、
単館は館主が自分の目で見て映画を選び
気に入った映画を上映する
その人のセンスや好みが反映される。
ほとんどの館主は「観客が喜ぶ、素晴らしい映画」を上映しようとする。
「映画を観る力」が必要だ。
もちろん、好き嫌いはあるだろう。
しかし、映画のテーマや本質を理解せず。
当て外れな批判しかできないのでは、「映画を観る力」があるとは言えない。
駄目というなら駄目で、ないものねだりではなく。
映画の方向性を見抜いた上で足りないものを指摘するのが「見る目」だ。
と真面目に考えていたら
後日。友人が、笑いながらこういった。
「その館主は****なんだよ!」
(つづく)
関連記事