2014年01月04日
木下恵介監督の”女の園”をやっと観た!” [映画感想]「朝日のあたる家」

昨年の片付けが終わらない正月の日々。そんな中で1本だけDVDを見た。とはいえ、映画人にとって映画を観るのは仕事であり、勉強。娯楽や趣味ではない。
よく、同業者で”忙しくて映画なんか観ている暇ないよ!”という奴がいるが、それは野球選手が”忙しくて練習する暇がない”というのと同じ。映画作る人が映画を観ないはそういうこと。
でも、本当に映画観る暇がなく反省。で、先日1本だけ見た。”女の園”実は”朝日”がクランクアップしたあと、浜松の木下恵介記念館で購入したもの。前々から観なければと思いつつ。9ヶ月間観れずにいた。
なぜ、木下恵介か?というと、僕の前作”青い青い空”を観た方で”これは木下恵介監督の作風を引き継ぐ素晴らしい映画だ”と評価してくれる方が少なからずいたのだ。
そして巨匠、大林宣彦監督までが”木下監督の伝統を継いだ傑作だ”と絶賛して下さった。
が、実は学生時代。木下恵介は一番嫌いな映画監督だった。将来、監督になれても、あんな映画だけは作るまい!と心に誓っていたほどだ(実は山田洋次監督も同じような発言をしていたらしい)それがなぜ、木下恵介? ほとんど彼の作品は観ていないのに....どうやって作風を引き継いだのか?
答えは簡単だった。僕が学生時代から好きな映画監督。大林宣彦監督。そして脚本家では山田太一さん。お2人とも、木下監督を尊敬しており、大いに影響を受けているのだ。つまり、その2人の作品を観て育った僕はキノした監督の孫弟子的な位置にいるのだろう。
そこで、今更ながらだが、木下恵介作品を観るようにしている。”ニ十四の瞳””野菊のごとき君なりき”も今更ながら観た。が、多くの方が”青い青い空”のどこに木下作風を感じたかが分からなかった。いろいろ調べて、これ!と思ったのが”女の園”であった。
今回、初見。ストーリーも知らない。観て驚いたのはまさに”青い青い空”構図の物語ということ。女子大が舞台。女子大生が古い価値観をふりまわす親や教師と対決する。あー完璧に一緒。日本版”
いちご白書”?女子大生版”小さな恋のメロディ”という乗り。
たぶん、この作品を観た巨匠たちの作品が作った作品を観て、僕は影響を受けていると思うのだが、観ている僕が一番ビックリ。
そんな木下恵介監督は浜松の出身。”青い青い空”のロケ地も浜松。そして多くの浜松市民の支援で完成した映画。そこにも何か縁を感じる。まだまだ、観ていない木下作品があるので、それも観ねば!と思っている。

写真上、先に紹介した”青い青い空”のポスター。2010年に浜松で大ヒット。5ヶ月に及ぶロングラン。2万人が観た。東京公開は2011年。でも、直後に東日本大震災で上映中止。全国展開もできなかった幻の作品。DVDにもなっていない。
インディペンデント映画は全国でヒットしないと、DVDにはならないということを痛感した作品でもある。浜松を舞台にした高校書道部の青春感動物語。撮影前あたりから書道がブームになり、メジャー会社やテレビ局もこぞって書道ドラマを作ったが、こちらが元祖(2007年に製作スタート)。タイトルをパクる会社まであって、もの凄く迷惑したが、今ではこちらのタイトルの方が愛着がある。
キャストには”朝日のあたる家”にも出てくれたあかね=平沢いずみ。舞=橋本わかなも出演。”朝日”とは全く違うキャラを演じている。あの2人がいかに凄い女優であるか?比較するとよく分かるぜよ。
Posted by 見廻りくま at 17:57│Comments(0)
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