皆さんで太田隆文監督の映画「朝日のあたる家」を応援しましょう。

2014年03月07日

もう一度、業界のタブーを破れば原発映画はもっと作られる!「朝日のあたる家」




 何度も書いた話だが、”朝日のあたる家”を作るといったとき、映画界の先輩たちからこう言われた。”原発映画は映画界でタブーなんだ。どこの会社も製作費を出さない””原発映画なんて監督したら二度と商業映画を撮れなくなるぞ!”脅しではなく、好意からの忠告だった。しかし、それに従うことはなく、これで人生が終わってもいい!と、原発事故を題材とした映画”朝日”を製作、そして監督した。

 先輩たちがいうのは正解で、どこの企業も製作費を出してはくれなかった。だから、市民の皆さんの協力で、寄付を集め製作することができた。それどころか、ヒットメーカーの園子恩監督も先んじて原発事故の映画を撮ったので、日本には福島の事故を意識した映画が2本も誕生した。どちらの映画もヒット。高い評価をもらった。それどころか、”朝日”は今月はドイツ。来月はシンガポールで上映される。まずは、先輩のいう”原発映画は作れない”というタブーは破られた。

 ハリウッドでもある時期、ベトナム戦争を題材とした映画はタブーだった。それを破ったのが”ゴッドファーザー”のフランシス・コッポラ監督による”地獄の黙示録”だ。さらに、オリバーストーン監督の”プラトーン”のヒットで、ハリウッドはベトナム戦争映画ブームとなり、これまで隠されてきた事実が映画によって世界に晒された。

 だが、日本。僕の知る後輩監督たち。”太田さん。凄いですね!””25館公開かあーうらやましいなあ”とはいうけど、原発事故の映画を撮ろうとしない。とても残念なのは、原発に反対している若手監督でさえ、その手の作品を企画すらしようとしない。なぜ、ハリウッドのように広がらないのか? 理由を考えた。そう。先輩に言われたもうひとつの言葉。”原発映画なんか撮ると二度と商業映画を撮れないぞ”それに皆、怯えているのだ。

 原発題材の映画を撮れば、全国で上映。ヒットする可能性があることは証明されている。が、その後、映画を撮れなくなると困る...と若手は感じているのだろう。では、園子恩監督はあれ以降も撮っているではないか?そういうと、”だって、あの人はヒットメーカーだからいいけど。僕のような無名の新人だと、原発監督というレッテルを貼られて潰されしまう”なるほど、それを怖れていたのだ。

 そんな彼等を勇気がない。監督失格だ。と批判するのは簡単だ。芸能人が原発問題に触れないのも同じ。”山本太郎のように干されてしまう!”その恐怖に縛られているのだ。では、どうすればいいのか? テレビでは当分、原発事故を題材としたドラマは作られない。伝えるなら映画しかない。でも、若手も、ベテランも原発映画を作ろうとしない。二度と商業映画が撮れなくなるから。

 それならばまた、そのタブーを破ればいい。原発映画を撮った僕が再び商業映画を撮ればいいのだ。”太田監督は原発映画を撮ったのに、何ら問題なく。また、以前のような商業映画を撮っている! 原発映画を撮っても大丈夫なんだ....”と思わせること。

 もっと言えば、その次回作が大ヒットすれば、”原発映画を撮った監督はブレイクする!”というジンクスができるかもしれない。そうなると、若手監督は思うだろう。”だったら、俺も原発事故の映画を監督しようかな!”そうやって、原発事故の現実を伝える映画が増えれば、少しずつ何かが変わるはずだ。

 もちろん、僕が商業映画を撮れるか、どうか?はまだ分からない。でも、原発事故が絡まない。これまでの作品”ストロベリーフィールズ”や”青い青い空”のような青春映画を撮れば。若手監督たちは原発映画を撮っても、終わりにならないことを痛感する。そう、再びタブーを破ることで、大きな変革への第1歩になるはずだ。




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