皆さんで太田隆文監督の映画「朝日のあたる家」を応援しましょう。

2014年09月06日

「朝日のあたる家」イベントしたい!有名人呼びたい。でも、リスクを背負うのは嫌。それでは何もできない!



「太郎さんも、小出先生も来て講演会に来てくれなので、何もできないんです」という反原発婦人団体の方々の話。昨日、書いた。でも、原発問題に限ったことではない。町おこし。地域の発展を願い活動する人たちにも同じ発想の人が多い。

僕はときどき、地方の団体や自治体から相談を受ける。「わが町でも映画を作れないでしょうか? 相談にのってほしい」実はこの10年ほど。町おこし映画がブームで、多くの街で映画作りを検討している。僕も舞台挨拶で訪れた街で、市役所の観光課の方に見つかり、地元名所巡りに連れ出されたこともあった。

というのも、地元アピールのためにテレビCMを打てば何億円という費用がかかる。駅に貼るポスター代だって高額。新聞や雑誌だって大変。そこで映画ロケ地にしてもらうことで、街をアピールする。それがが広がったのだ。映画に協力するだけで何千万、何億という対費用効果がある。だから、製作費を出してでも街で映画を作ろう!という地区も多い。そんなことで各地にフィルムコミッションという映画のお手伝い、支援をする組織ができたのだ。

僕もそんな街のひとつに呼ばれて、説明会をしたことがある。「町おこし映画の作り方」その街の市長から依頼を受けたものだ。フィルコミはまだないが、街の実力者を説明会に呼び、映画作りを学び、制作しようというもの。だが、その市民のリクエストを聞いて唖然とする。

「奇麗どころの有名女優をズラーーーと並べた作品にしたい」「全国100館で同時公開」「テレビでバンバンCMを売って宣伝しよう!」

なので、こう答えた。「有名女優をズラーーというのを実現して、テレビでバンバン宣伝するには製作費と宣伝費で10億以上かかりますよ」すると、提案した人はこういった。

「そんな金、どこにあるんだよ!」

街の実力者たちが集まったと聞いていたが、残念ながら、彼らに映画作りのリアリティがないようだった。具体的に映画を作って行こうという段なのに、夢を語っているだけなのだ。有名女優は1人出演してもらうだけでも何百万というギャラを払わねばならない。ズラーーーとならべれば、それだけで億単位になる。

有名俳優のギャラが安いものではないことは、業界の人でなくても察しがつく。まして、集まったのは経営者の人たち。自分たちがお金を出し合って、町おこし映画が作ろうというのに希望を語っているだけなのだ。それだけ映画とかドラマというとリアリティのない別世界のことに思えるのだろう。

やはり、一般の人たちなので、その辺から説明して行った。が、結局は「有名俳優をこの街に呼びたい」「多くの有名人に出演してほしい」に彼らの希望は尽きる。だったら、製作費は億単位ですよ?というと、「そんな金どこにある」と言い出す。

昨日の記事を書いていて、そのことを思い出した。「山本太郎さんに来てほしい」「小出先生に講演してほしい」確かに彼らが来てくれれば人も集まる。盛り上がる。でも、多忙な人たちであることは分かっている。それなのに呼んで、駄目。「じゃあ、何もできない!」と嘆く。前者は「町おこし」後者は「原発問題の提議」が目的なのに、単に有名人好きではないか? そして、有名人を呼べば何とかなるという安易な発想を感じた。

小学生の学級会ではない。大人の、それなりの知識や経験がある人たちがなぜ、そんな安易なことを言うのか? その街の映画制作は中止になった。金はない。有名人は呼びたい。では、前に進まない。有名俳優は1人にして、というと「それでは面白くない」という。。後者の団体もその後、何の活動もしていない。ただ、両者ともに、「町おこし」「原発問題」をなんとかしたいというのは嘘ではない。


が、しかし、楽してやろう。有名人がくれば盛り上がるだろう。というもの凄く安易な発想であることが共通。それが駄目なら止めようというのも同じ。それは覚悟がない。リスクを背負おうという思いがない。どうも、有名人を呼べば何とかなる。という短絡的な発想なのだ。

だから、壁にぶつかると「安くしてくれ」「タダで来てくれ」と自分たちが努力せずに、相手側に努力を要求する。「何とかして資金を作れないか?」とは考えず「そんな金どこにある?」と言い出す。いずれの団体も「何かせねば!」といいながら何もできないのは、その覚悟のなさが理由だ。

反原発活動でも、上映会でも、町おこしでも、夏祭りでも、花火大会でも、ロックコンサートでも、映画作りでも同じだ。有名人を呼べば何とかなるでは実現しない。大きなリスクを負い、まず自分たちが努力し、知恵を絞り、行動しなければ実現することはできない。そんなこと感じた。





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Posted by 見廻りくま at 14:42│Comments(0)監督情報
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