2013年11月10日
シナリオ取材(5)観客の要望が映画を駄目にする? 「朝日のあたる家」

当初、”大空港”と同じように人生ドラマを長々と描いていたが
次第に、事故や災害が早く起こるようになる
観客はそこが目当なので、喜んだ訳だが、
次第に何が起きても、ハラハラドキドキしなくなって来た。
人が何人死のうとも、多くの人が犠牲になろうとも
哀しみも、感動も、ない。
ただ、災害や事故を見て、すげーーーなーーーーと思うばかり。
その原因考えると、登場人物が描けていないということが分かる。
その人に共感できないと、どんな悲惨な事故に巻き込まれても
他人事になってしまうのだ。

なのに、現在、ハリウッド映画ではマニュアルがあり
”登場人物は画面に出てからすぐ、30秒でキャラ紹介をせねばならない”
というのがあるらしい。
そう言えば、最近の映画はその手のものが多く
会話等で、その登場人物の職業や背景を説明している。
ストーリーを追うには十分な情報量だし、
観客の期待は人物より、災害や事故シーン。
ハリウッド映画はリサーチが徹底しているので、試写会等でも観客の希望を聞く
そうすると、”人物紹介が長い! 早く事故のシーンが見たい!”
という意見が多くなる。
実際、人物紹介がしっかりとあるから、事故シーンが盛り上がるのに
観客は素人。それに気づかない。
でも、映画会社は意見を鵜呑みにして、観客の期待に答える映画を作ったのだ・・。
(つづく)

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