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2014年12月08日

子供たちのためにも、親がバカではいけない?⑥ 金持ちになることが目的だった時代の終焉。本当に大切なものは何か?



ここしばらく、いろいろと書いてきた。が、僕はジャーナリストでも、政治評論家でもない。単なる映画監督である。それも大島渚やオリバー・ストーンのような社会派映画を作っているわけではない。まして、マイケル・ムーアのような映画作家でもない。青春映画を作る、まだまだ無名のフィルムメーカーだ。

なのに、こんな記事を書いているのには訳がある。というのは僕の映画のテーマは「親子に伝える大切なこと」何を描けば、親子がハッピーになれるのか? それを追い求めてきた。近年、そのテーマは同時に「幸せとは何か?」でもあると思えて来た。何が幸せか?を伝えることで、何かが変わると思たのだ。

よく言われる人の幸せ、日本人の幸せは「経済的成功」だ。金持ちになり、何不十なく暮らすこと。大きな家に住み。美味しいものを食べ、海外旅行にも行ける。会社に乗り。裕福な暮らしができる。だからこそ、日本人は戦後、一生懸命働いた。が、バブルで経済大国となり、世界一の金持ち国家となったとき。日本人は本当にハッピーだったか?

確かに物は何でも手に入る。海外旅行にも行ける。マンションどころか億ションがバンバン売れた。が、何か足りない。何が満たされないものを多くの人は感じていただろう。それは何か? 何度も書いた話だが、日本人は戦後。大きな選択を迫られたのだ。2つの価値観。「どちらを選ぶか?」物量作戦のアメリカに敗れたことで日本人は、物があることが強い、それが幸せにつながると考えた。

金持ちになれば、何でも買える。どんな物でも買える。だから、経済的成功こそが幸せと解釈して、日本人はそちらの道に進んだ。が、バブル経済で頂点に立ち、感じたこと。お金だけではハッピーになれない。何かが違う。何かが足りない。そう、それこそが、戦後の選択で捨てたものなのだ。昔は日本のどこにでもあった、誰もが持っているもの。当たり前のもの。だから、その大切さが分からなかった。

それが「絆」だ。親子の絆。友達の絆。近所の絆。多くの絆があった。が、経済大国に突き進むために日本人はそれをないがしろにした。そして、幸せになると思た「物」が絆を引き裂いて行った。子供たちが勉強するようにと、一戸建ての家を建て、子供部屋を作る。子供は部屋に篭り、コミニュケーションをしない。携帯電話で誰と話しいるのか?分からない。ビデオデッキは好きなときにテレビ番組が観れるが、家族で見ることがなくなる。電子レンジは便利だが、家族一緒にご飯をしなくても、暖かい料理が食べられる。物は日本人の生活を助けたが、家族を分断して行ったのではないか?

友達は受験のライバルになり、大学で差別するようになる。子供たちは遅くまで塾に行き、親は遅くまで働く。家族で夕飯を食べられない家庭が増える。経済的な成功のために、日本人は家族との時間を犠牲にして来たのではないか? そして311。原発事故。エネルギーの需給というより金儲けのために推進してきた原発が大きな事故を起こし、爆発した。これは地震だ。津波だということより、金と物を追い求めた時代の崩壊を意味するのではないか?と思えた。

原発事故の被害は単に家や物を奪ったということだけではない。故郷を、友達を、仲間を思い出の場所を奪い、家族をバラバラにした。これが金と物を追い求めて来た結果なのだと痛感した。そして大事なのは物ではない。物はまた買うことができる。が、失った故郷は買えない。近所の友達、職場の仲間。そして家族の絆も買うことができない。でも、それらの人たちがいたから、助けられ、貧しくてもハッピーになれたのではないか?

どんなに金持ちになっても、一緒に喜んでくれる家族や仲間がいるから嬉しいのではないか? 被災者の人にインタビューした。一時帰宅では何を取ってきたのですか?と。彼らはこう答えた。「家族のアルバム。そして子供たちの卒業証書。幼い頃に描いた絵」お金で買えないものばかり。そう、お金で買えないものはたくさんある。そんな親子の時間を削って、日本人は働き。金を稼いで物を手に入れるためにがんばってきたのだ。

18世紀に産業革命でイギリスは躍進したが、その後はダメ。そのあとに続いたアメリカも今では、厳しい状況にいる。日本も同じだ。国も生き物と同じで、上り坂を上がっていくが、いつかは落ちていく。そう、日本が経済大国だった時代はもう終わった。これからは金や物だけではない、新しい価値観を掲げることで進んでいくしかないだろう。そこにはきっと、別の幸せがあるに違いない。それこそが大人の使命であり、子供たちに伝える大切なことではないか?

なのに、今も、大人たちは金儲けに必死で再びバブルを夢見ている。失ったもの。足りないものを多くの人が気づきつつあるのに、未だに過去の価値観を追い求めている。それも、以前のように日本全体で金持ちなることができないので、一部の金持ちだけが、庶民を踏みつけにして、犠牲にしてでも、もっともっと儲けようとしているのが、今の日本の企業と政治である。

原発再稼動も、集団的自衛権も、秘密保護法も、消費税のアップも、すべてそのための手段。でも、もう過去の価値観にすがりつくのはやめよう。そして、経済大国でなくても、金持ちでなくても、一般の人たちがハッピーになれる国を目指すべきではないか? ただ、それを実現できる力のある政党がまだない。では、どうすればいいのか? 

今、できることはひとつ。過去の価値観に呪縛されて、多くの人を犠牲にしてでも金儲けを続けようとする人たちにNOを突きつけることだ。何もしなければ「彼らを支持します」というのと同じ。それを僕らが選択せなばならない日が、いよいよ、迫ってきた。「でも、支持したい政党がない」という人が多い。だから、提案したい。

今回の選挙で「この政党に任されば大丈夫」というところはほぼない。どこも多くの問題を抱えている。といって投票しないと、あの党を支持したのと同じだ。だから、こう考えたい。すでに同じ意見をネットで見るので、遅れを取ってしまったが、こうだ。自分の選挙区で、まず、あの党を除外。そして「原発再稼動」を推進するところも外す。「集団的自衛権」=戦争しようという党もはずす。それ以外で、一番多く票が入りそうな党に投票するのはどうか?

今回、政権交代は無理かもしれない。でも、少なくても圧勝させてはいけない。大打撃を与えることが大事。そのためには勝たなくてはならない。嫌いな党でも、信頼できない党でも、過去に大失敗した党でも、「この選挙区ではあの党に勝てる」というところを応援する。信頼できる党があっても、負けそうなら入れない。幸い、今回は多くの選挙区で野党が競合していない。1議席でも多く、あの党から議席を奪い、再びねじれを作る。それが可能性のある戦い方だと考える。諦めてはいけない。未来は私たちの手で変わる!





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Posted by 見廻りくま at 06:10│Comments(0)my opinion
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